2017年05月13日
お葬式の中で、お焼香をする場面がありますが、その際に合掌をします。これは、誰に向けてしているかというと、実は、故人に向けてではありません。葬儀の場合、仏様に向けて合掌しているという考えが実は正しいです。
故人の遺影に向かっても実際にしますが、これは意味合いとしては、故人のことをよろしくお願いしますという気持ちを込めていることになります。儀式それぞれの意味を正しく理解することで、本当の意味で故人への供養になります。
そして仏様への敬意を正しい形で表現することができます。一説によると、右手は仏さまを表していて、左手は凡夫を表すと言われています。手を合わせることによって、仏様の境地に私たちが近づけることになり、心が落ち着き、精神も安らぎます。
行う際は、右手と左手を胸の前でそっと合わせ、親指以外の指先が少し前の方へ向くように傾けることがポイントです。数珠を持つ場合には左手の親指にかけて右手を添えるか、手を合わせた両親指にかけるのが良いでしょう。
手を合わせてから目を閉じ、頭を会釈する程度軽く傾けます。終わった後は、数珠の房が下になるようにして左手で持つというのがマナーです。普段からあまり習慣がないと戸惑いますが、あまり肩ひじ張らず、心を込めて行えば大丈夫です。
葬儀の際は周りの人のやり方を見て、落ち着いて行うのが良いでしょう。